解析入門

例 2.18 自然対数 の底 e の近似値 (p.53)

例 1.3 で e を 数列 { (1+1/n)^n } の極限で定義した. この定義から,28, 29 ページの解説にあるように 定理 2.5 ( 指数関数の微分 ) (e^x)'=e^x が導かれる. この例では,さらに定理 2.22 ( マクローリンの定理 ) を用いて, e の近似値を求める.

1/(k!) の k=0 から k=n までの和を S_n とおく. この数列の収束は定義の数列の収束よりはるかに早い.

Mathematica プログラム例 ( 数列 { S_n } のおおよその値を求める )

  1. Do[Print["S_{", n, "}=", N[Sum[1/(k!), {k,0,n}], 20]], {n,1,20}]

計算結果

参照