TeXLive2018 で pLaTeX を使う方法

日本語を含んだ TeX ファイルをタイプセット(コンパイル)する方法

タイプセットの選択項目の中に pLaTeX がない場合の対処方法

TeXLive2018 をインストールして、TeXworks を起動し タイプセットの項目から

pLaTeX (ptex2pdf)

を選んでタイプセット(コンパイル)を行えば、 日本語を含んだ TeX ファイルを処理することができる。

しかし、なぜかタイプセットの項目に

pLaTeX (ptex2pdf)

が無いことがある。

自分の経験では、 TeXLive2018 をインストールして、 初めて TeXworks を起動したときには、

pLaTeX (ptex2pdf)

によるタイプセット(コンパイル)ができたが、 次に起動したとき、タイプセットの項目の中に

pLaTeX (ptex2pdf)

が無くなっていた。 この場合、日本語を含んだ TeX ファイルをタイプセット(コンパイル)できなくなる。

試行錯誤の末、以下の解決方法を見つけたので、 ここにメモしておく。

対処方法

TeXLive2018 をインストール直後は、 C:\ユーザー\<ユーザー アカウント名> のフォルダに

.texlive2018 (隠しフォルダなので、エクスプローラで表示できるようにしておく)

というフォルダができる。

TeXworks を起動すると、

.texlive2018 に加えて

TeXworks

というフォルダができる。 それぞれのフォルダには、

C:\ユーザー\<ユーザー アカウント名>\.texlive2018\texmf-config\texworks\configuration\tools.ini

C:\ユーザー\<ユーザー アカウント名>\TeXworks\configuration\tools.ini

があるが、TeXworks の起動の仕方によって、いずれかが使われるらしい。

エディタで ini ファイルの中身を見ると、 前者には pLaTeX (ptex2pdf) の項目があるが、後者にはない。

そこで、前者の ini ファイルを後者にコピーすれば、 TeXworks の起動後は、必ず pLaTeX (ptex2pdf) が使えるようになる。

あとは、「編集」-->「設定」から「タイプセット」を選び、 デフォルトのタイプセットを pLaTeX (ptex2pdf) に指定しておく。 (デフォルトのタイプセットを指定するファイルもどこかにあるのだろうが、わからなかったので、手動で対応)

参考

TeX Wiki

TeXworks の日本語環境の設定


2019/2/22
Eiichi Nakai, Ibaraki University
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